「傷ついたから謝って」と「悪気はないのに悪意にとる方が悪い」の平行線

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自分の常識は他人の非常識

とはよく言ったもので、

どんな人もね、自分の想像できる範囲で常識的にちゃんと振舞っているし、相手をわざと傷つけようなんてことはしないわけなんですよね。少なくとも好きな人や友達の前では。

それでも、生まれや育ちの違う人同士が(いやもしかしたら生まれも育ちも同じ兄弟同士でも)一緒に過ごすと、摩擦が起こるものです。

それはどちらが悪いわけではなく、どこまでも「価値観のちがい」でしかない。

しかし自分が傷つけられた側だと、どうしても「相手は悪いことをした」「相手が悪い」「相手が非常識だ」という考えに囚われてしまうものだし、

自分が傷つけ側だと、どうしても「そんな風にとる相手が悪い」「自分は悪くない」「相手が非常識だ」という考えに囚われてしまうもの、、だったりしますよね。少なくとも私にはそういうところがあります。

「あなたのせいで傷ついた」と言われた方もショック

以前の私は、夫の言動で嫌な気分になると、「あなたのせいで傷ついた、謝ってほしい」と、漫画の冒頭の女性のような感じで訴えていました。

それに対し夫が猛烈に反発を返してくることが理解できませんでした。

「そんなつもりはなかったけど、傷つけたのならごめんね」というそれだけの一言が、どうして言えないんだ!?と怒りすら感じていた。

でもそのときの夫の立場に立って考えるまでもなく、

私も夫に同じような訴えを受けた時、夫と同じように感じていたことに気づいたんです。つまり、「なんでそんなことで責められなきゃいけないの?私は何も悪いことはしてない」と感じていた。

「あなたのせいで傷ついたよ」という訴えって、言われた方は結構ショックなんですね。

なんの悪気もなかった時はなおさら。

だから、「あなたのせいで傷ついた」という責めるトーンの表現は、二人の関係を考えると適切ではないのかもしれない、と考え直しました。

お互いを信頼してコミュニケーションする

とはいえ相手の行動や言動に傷ついたときに、それを黙って我慢するのもよろしくないですよね。

相手に自分のことを伝えるのは、仲良く付き合っていく上でとても大事なこと。

だから、「責めずにつたえる」こと。

これが夫婦やカップル、家族や友人など、大事な相手とのコミュニケーションのコツじゃないかと思います。

お互いを大事に思っているもの同士ですから、お互いを責める必要なんて本来はないはず。

だから、摩擦が起こっているとしたら、どちらかが悪人だったり意地悪なわけではなくて、そこには「価値観の違い」がある。

それを正確に探ることが大事だなと。

誰かと一緒にいると、自分が傷つけられることもあれば、自分が相手を傷つけられることもある。

でもそれを悲劇的な事件にするんじゃなくて、お互いを知るためのいい機会だと捉えられたらとても素敵ですよね(難しいけど!)

傷ついた方も歩み寄る

それからもう一つ、自分が傷ついた時はなかなかそういう風に考えるのが難しいわけですが、

「相手を信頼して、相手の言葉に傷つかないようにする」という努力も大事だなと思います。

特に私のように元々自己肯定感の低い人間の場合、相手の言葉からわざわざ悪意を読み取ろうとしたり、気がつけばすぐ卑屈な解釈をしてしまうところがある。

だから相手の言動や行動に悪気がないということが分かったのなら、次からは気にしないように務める、ということをやってみる必要があると思っています。

相手には、その行動をなるべくやらないよう気をつけてもらう。

その代わり自分は、その行動をなるべく悪意に取らないよう気をつける。

そういう、相互の歩み寄りが大切ですよね。

なかなか難しいけど大事なことだと感じたので、漫画にしてみたのでした。

まとめ

親しい人との間で傷つけたり傷つけられたりした時は、

お互いの気持ちを共有して、同じ間違いが起きないようお互い歩み寄ることが大事。

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