「好きなことが分からない」と悩むよりも

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「好きを仕事に」がもはやプレッシャーな世の中で

youtubeの広告だったよね。youtuberたちが自由な表現を披露して「好きなことで、生きていく」ってコピーが流れる。あの映像をはっきり覚えてないまでも、コピーが脳裏に焼き付いちゃった人、手挙げて。ハイ、私も挙手してます。

「好きなことで生きる」とか「好きを仕事に」って、あの頃を境に爆発的に世間に広まった気がする。

「甘く考えすぎ」とか「そんなんじゃ生きていけない」とか色々言う人もいるし、もちろん「好きなことで生きられないなんて不幸」とか「会社勤めなんて人生の浪費」とかそういう言い方には反対だけど(人の幸せは他人が決めるもんではない)、いやだって、好きなことして生きていきたいじゃん。幸せになりたいじゃん。我慢したくないじゃん。うん。シンプルに。

好きなことで生きていけるなら、そりゃーそっちの方が楽しいよね?

で、そうやって楽しそうに生きてる人が実在してるってこと、今の私たちはみんな知ってる。

オフライン時代なら「みんな我慢してるんだぞ!」なんて説教も意味あったかもしれないけど、最近のうちらときたら暇さえあればSNS見てっからね、毎分、毎秒レベルで他人の自由な生き様を見せつけられてるわけで。

「仕事とは辛いこと」の洗脳が解けた私たちはとうとう自分の理想の生き方を見つけられる、、はずが、今、別の森で迷子になってる。

あれ?どうして私、好きでもない仕事やってるんだろう。どうして嫌なのにやめられないんだろう。私だって好きなことで生きていけるはずじゃないの?ねえ、どうしたらいいの?どっちに行ったらいいの?てか、自分の好きなことってなんだっけ。

「好きなことってなんだろう」問題

好きなことが確実に自分の中に定まってる人ってどのくらいいるんだろうか?という話で。

好きな映画とか好きなアニメとか好きな俳優とか好きなアイドル好きなスポーツ好きな食べ物は答えられても、

「人生をかけるほど好きな行為って何だろう?」って立ち尽くしちゃう人って多いんじゃないかと思うんだよね。

思うんだよねっていうか、これまさに1年前くらいの私の話でもある。

正確にいうと私は「絵を描くのが好き」「文章を描くのが好き」だったんだけど、

なんだろう、「好きなはず」みたいになっていた。

私は絵を描くのが好きなはず、文章を描くのも好きなはず、好きなはず!でも、なぜか全然やる気が出ない。時間が余っても、ぼーっとして過ごしちゃう。

「モチベーションさん、息してますか?」ってな状態だった。だったから、「これは結局私、そんなに好きじゃないんだろうな」って判断せざるを得なかった。本気で好きなことだったら、夢中でやってるはず。やる気が出ないってのはそーいうことだよねって。

あれあれ、そしたら、私の好きなことってなんだろう?

好きなことで生きていきたい、のに、好きなことがわかんないって、これどういうことなの?

…でも結果的に言うと、「モチベーションが上がらないということは、たいして好きじゃない」という判断は完全に間違っていた。

だって私は今、絵や文章を作ることに夢中だ。

1秒たりとも無駄にせず絵か文か漫画を描いていたいというかもはや「好きを仕事に」とかすら考えていなくて、「仕事にするとか生きていくとか関係なしに、とにかく好きなことをやり続けたい!」ってモチベーションが先走ってる状態。ハードだけど超楽しい。睡眠時間7分でOKにならないかなあ。

「好きなこと」は突然に

そんな変化を経て今私が確信してることは、

めちゃくちゃ好きなことを好きかどうかわからなくなることって、どうやら普通にあるってこと。でもちょっとしたきっかけで、「好き」は復活する。モチベーションもうざいぐらい上がる。

これ別に「これが好きなはずなのに…」ってなってる人に限らず、「好きなことがわかんない」ってなってる人もそうだと思う。

好きなことって、突然目の前に現れる。その時はきっと完全に「わかる」。恋に落ちるみたいに。

そうすると「好きなことで生きていく」って、「好きな人と結婚する」っていうような話かもしれない。「好きなことで生きていきたい!」って決意した人が自分の今知っていることの中から好きなことを探すって、「好きな人と結婚したい!」って決意した人が、自分の知り合いの中から好きな人を探してるようなもんで、いや難しいよね、それは。

私の場合はたまたま自分の知り合いの中に元彼がいて、最近ヨリを戻した感じというか。今は結婚とか考えてなくて、とにかく彼に夢中で…この例えしつこいね、そろそろやめる。

私たちみんな、今やれることしかやれない

うちらどんなに焦っても、結局、今やりたいことしかやりたくないんだよね。

やりたくないことをやりたがる努力って、結局無駄に終わる。モチベーションが下がってた頃の私は、その無駄な努力ばかりして苦しんでたと思う。

好きなことがわからない、モチベーションが上がらない。

そんな時にやるべきことって、手持ちの「好きなはずのこと」「好きになれるかもしれないこと」「やったほうが良さそうなこと」をじーっと見つめてウンウン唸ることじゃない。

  1. とにかく今心からやりたいこと思えることをなるべくやって(まったりお風呂はいるとか音楽聴くとかお酒飲みにいくとかテレビ見るとか。日常のことで全然いい)、
  2. やりたくないことをなるべくやらないでおいて、
  3. 気が向いたら新しいことに挑戦してみながら(これを好きにならなきゃとかの先入観はなるべく捨てるべし)、
  4. 焦らずに「好きなこと」が見つかるその時を待つこと。

つうか実際のところこれしか出来ないわけでさ。「好きなことで生きていく」は超素敵なことだけど、その考えに引っ張られて毎日が苦しいなんて本末転倒だよね、まあ、モロその状態だった私が言うのもなんだけど。

うん、今更だけど気が付いた。「焦る」って、一番時間を無駄にする行為だね。一日中ゴロゴロテレビ見たり携帯見続けるより断然無駄だ。何にも生み出さない上に、楽しくもなんともないんだもんね。

まとめ

「好きなこと」がわからない時は、焦っても仕方ない。

毎日を楽しみながら運命の出会いを待つべし。

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