自分が変わると他人が変わる、のメカニズム

前回、自己イメージが変わると他人が変わるんで、自分に都合のいい自己イメージを持つのいいっすよという話をしました。>前回の記事

で、せっかくなんでこの「他人が変わる」の部分についてまとめてみようかなーと思いました。

他人のことは変えられない。
自分が変われば他人が変わる。

ていう話、聞いたことある人は多いと思います。なんとなく直感的にその通りだなーとみんな思ってそうなんですが、じゃあ「なんで自分が変われば他人が変わるのか」ということを最初から最後まできっちり説明しようとすると、細かい点があやふやなままだったりしないですか。
ここのあやふやを明確にすることで、「自分が変われば他人が変わる」という確信がより強固になり、自分を変えることにもっと積極的に取り組めるんじゃないかというのが今回の話の意義です。

まず最初に4ステップで説明します。

  1. 自分が変わる=自己イメージが変わる。
  2. 自己イメージが変わる=キャッチする情報が変わる。
  3. キャッチする情報が変わる=他人のイメージが変わる
  4. 他人のイメージが変わる=他人が変わる。

です。順を追って説明します。

スポンサーリンク

「自分が変わると他人が変わる」メカニズム

 

自分が変わる=自己イメージが変わる

まず1番大事な前提は、自分を変えるというのは、自己イメージを変えるということと同義であるということです。

「仕事ができるようになる」ということは、「自分は仕事ができるやつだと思えるようになる」ことです。

「キレイになる」ということは、「自分ってキレイだと思えるようになる」ことです。

これら前後の状態は違うようでいて、実は全く同じことです。

「いや、客観的に見て仕事ができるようになっていなければ、キレイになっていなければ、どれだけ自惚れても変わったとは言えない」という意見もあるでしょうがしかし、客観的意見というのは実はどうでもいい。

細かく説明するとややこしいので別の機会に譲るけども、

100人中99人がキレイだと褒めても納得せずもっとキレイになりたいと願う人がいることを考えていただくと何となく掴めるんじゃないかな。

それと、あなたは日本人だからそれだけで世界規模で見たら上位数%に入る金持ち、だからあなたが支払いに追われてるとしても金持ちですなんて言われて、やったー、金持ちだ!と思える人もいないよね。

客観的にどうなのかは関係ないのです。全ては自己イメージ。ややこしいかな。やっぱまたそのうち別で書こうかな。

自己イメージが変わる=キャッチする情報が変わる

まあいいや、で、とにかく次。今回のメインはここ。

自分のイメージが変わると、キャッチする情報が変化します。

「私は美人だ」と思っている人は、遠くから飛んでくる目線を「美しい私をみんなが見ている」と解釈する。

「私はブスだ」と思っている人は、同じ目線を「ブスな私をみんなが笑い物にしてる」と解釈する。

その目線が実際にどのような意味を持つのかはわかりません。本当は単に、自分の友達に似ていたから気になったのかもしれない。

ただ、とにかく人は全ての情報を自己イメージに合わせてキャッチするようにできている。

念のため別の例も出しとくと、

自分はデキる奴だと思っている人は全てのことを「自分はできる奴だから」と解釈し、たとえ失敗しても「何かの間違いだ」とか「長期的に見ればこれも成功」「自分には非がない」などとして忘れてしまう。

逆に自分はダメな奴だと思っている人は全てのことを「自分はダメな奴だから」と解釈し、たとえ成功しても「まぐれ当たり」「長期的に見ればこれも失敗」「自分の手柄ではない」などとして忘れてしまうのです。

キャッチする情報が変わる=他人のイメージが変わる

ここまでくると後はわかりやすい話だと思うのですが、自己イメージが変わってキャッチする情報が変わると、全く同一の人物が、全然違う人間に見えてしまうということが起こります。

例えば
「あなたって綺麗ね」といつも褒めてくれる女性がいたとして、
自己イメージが「美人」であれば
『褒め上手で素敵な女性だ』と思うところが、
自己イメージが「ブス」であれば
『嫌味で皮肉っぽい女性だ』としか思えなくなってしまう。

そこにいる人、その人がやっていることは変化していないにも関わらず、全く違う人間に見えるわけですね。

他人のイメージが変わる=他人が変わる

最後のステップ。これは「自分が変わる=自己イメージが変わる」の裏返しのような話です。

他人のイメージが変わるということは、イコール他人が変わるということです。

あなたにとっていい人であれば、その人はいい人です。

あなたにとって嫌な人であれば、その人は嫌な人です。

その人本人がどう考えているかは関係ないし、その他の誰かがどう言っているかも参考になることはあれど、基本的に関係ありません。

そしてあなたは「あなたにとってのいい人」を「いい人」として扱い、ますますその人の「いい人らしさ」を引き出すようになるでしょう。

「あなたにとっての嫌な人」を「嫌な人」として扱い、ますますその人の嫌なところを引き出すようになる。

こうして、完全に他人が変わってしまいます。

完。

自分を変えれば世界が変わる

自分が変わると他人が変わる、という話を解説してみました。

こうやってみていくと、変わるのは他人だけじゃないよね、自分が変わると、他人だけでなく世界全体が丸ごと変わる。

自分に対するイメージが悪い=私ってダメだーとか思っていると、世界中の全てから「ダメな私」の物語を読み取って、嫌なことばっかり起こる(と感じる)。

自分に対するイメージが良い=私って最高〜とか思っていると、世界中の全てから「最高な私」の物語を読み取って、いいことばっかり起こる(と感じる)。

引き寄せの法則なんてーのも、こういう話をしてんじゃないかなって思ったりしまーす。

おしまい。

コメント