対処法さえ決まっていれば どんな悩みも怖くない
イライラが込み上げてくる瞬間、あなたはどういうことを考えていますか。
考える余裕なんかないのかもしれない。
カーッと頭に血が上って、何か特定のこと以外考えられなくなって。
あいつが悪い、とか。あれこれに傷つけられた、とか。許せない、とか。そういうことでパニックが起こってしまう。
ここまでは誰でも一緒だと思います。
でも、多くの人は「対処法」をとりません。
対処法を知らないか、または知ってても無意味だと決めつけているとか。とにかく対処法をとらない。結果として、怒りや悲しみのパニックに飲み込まれ、周囲の人や自分自身を傷つける、ということしかできなくなってしまう。
怒りや悲しみと付き合う方法
怒りや悲しみは爆発して当たり前、巻き込まれて当たり前、誰かが、特に自分が傷ついて当たり前。
そんな風に思っている人も多いものですが、絶対にそんなことはないのです。
あの荒れ狂う嵐のような、人に取り付くバケモノのような、あの恐ろしい負の感情とも正しい付き合い方が存在します。
それは文章に書き起こすこと。
特別なことは何もいらないのです。紙とペンを持ってきて、ひたすら文章にイライラをぶつけましょう。
そんなことでどうにかなるわけない、と思うでしょう。そんな簡単なもんじゃない、と思うでしょう。もちろんそう思うに決まってます。それでいいから、とにかく書くんです。
文字なんか書く気が怒らなくても。
文章に書くことの効果
イライラしている時の書き出しは、いつだってこんな感じです。
「ああもう最悪!イライラする!私は何も悪くないのに。最悪、あんなやついなくなっちまえ。バーカ。フザケンナぼけ。どんだけ性格悪いんだよ…」
うーん、なんだか子供みたい?でも、イライラ最高潮の時の人の頭の中なんてこんなものです。
とにかく書きます。イライラして紙を破いてしまってもいいから、また新しい紙を出して書き続けること。
ひたすら書く、書く、書く。
すると何が起こるかというと、
少しずつね、文章が冷静になってくるんですね。
「そういえば前もこんな気持ちになったことがあった。あの時はうちの親が最悪なことをした。そして私は何もできず、言い返せず、とても惨めだった…」などなど。
人は本来、怒り続けられるようには出来てないんです。
文章に起こすとそのことがよく実感できて、怒りや悲しみ、イライラと距離を取ることができる。
という効果がまず1つ。
書くことで、後戻りを防ぐ
あとね、文章に書き起こしていると、なんども同じことは書けない。
自分が吐き出した言葉が全部目の前に見えていると、その言葉をもう一度書こうという気力はなかなか起こらないんですね。それもすごく大事なポイント。
もう書いたことは書かない。でも怒りが治らない。なら書き進める。
すると、新しいものが出てくる。それはもう書いた。ならもっと新しいもの。
そうやって、今ある感情が「見える」状態になるんです。
その時出てくる文章が今ある感情の全てとは言えないです。言えないですが、とりあえず今この瞬間、自分を悩ませている感情が視覚化できてしまう。
するとどうなるか。
冷静に自分を見ることができる
単純にね、冷静になるよね。
もうそれだけでも「書き起こし」やる意味があるんだけど、
そうやって視覚化して改めて見つめることで、特に冷静になった後の頭で見つめることで。
「あ、私はこういう考えをする人間なんだな」ということがものすごく真っ直ぐに見えてくるんですね。
「あのことにイライラする!!!」というだけの認識から
「私はこのような考えを持っているから、このようなことが起こったことで、負の感情を感じた。」
というところまで、かなり解像度が上がるわけです。
これはね、書けば書くほど上がるんです。解像度がすごく上がって自分のことが見えてくると、驚くような自分に出会えます。
自分がこっそりと願っているもの。実は怖がっているもの。本当は好きなもの。自分自身についている嘘。
そして、自分のことを知れば知るほど、人生は楽に、そして楽しくなっていくんですよね。その話はその話でややこしいので、またの機会に。
とにかく、イライラしたら自分を知るチャンス!だと思って、
ぜひ興味を持って、紙とペンに自分の気持ちを書き起こして見ることをオススメします。
追加のヒント
これはあるフォロワーさんに教わった方法なのですが。
「自分の気持ちを書き終わったら、冷静になった後、赤ペンで気づきを書き込んでいく」という方法。これもね、めちゃくちゃいいですよね。
気持ちと気づきを両方残す。なんと頭のいい方法でしょう。
一通り終わったらスクラップして、時々読み返したりしてもいいかも。
人生を好転させるヒントの山が完成ですね。
まとめ
イライラしたら、
紙とペンを持ち、
ひたすら今の気持ちを書き続けよ。
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