心の強さとは何か(実は、心の強い人なんていないという話)

心の強さがめちゃくちゃ大事だと思ってるんだけど、この話、誤解を生みやすいから難しくて。

私の考える強さについて、あらためてまとめてみました。

スポンサーリンク

心の強さとは

体の強さはわかりやすい。病気にならないこと。力が強く、肉体労働に耐えられること。

これをそのまま心の強さにあてはめて、「心の強さ=心の病気にならないこと。精神的ストレスに耐えられること」とういう風に捉えてる人めちゃくちゃ多いよね。

だからこそ、鬱病になった人に「精神的に弱い」とかいうことを言う人がいるんだけどね、これは全然違うのよ。

心の強さはね、心を上手に守れること。いわば、心の護身術、護心術が身についてることです。
同じじゃん、って思う人いるかも。でも全然違うのね。

あのね、たぶん、心はみんな弱いの。心はみんな同じ。みんなガラス製なの。鋼のハートなんて存在せんの。でも、それを守る方法を知ってる人は、心が強い(強く見える)。それを知らないひとは、いつも心が剥き出しだから傷つきやすい。

護身術を知ってるひとだって、交通事故に遭えば骨折することもあるよね?
それと同じ。強いダメージを与えられれば、または不意打ちをくらえば、こころが強い=心の守り方を知ってる人でも怪我するの。鬱病にもなるの。

私が思う心の強さって、心自体が強い人じゃなくて(そんなひとはいない)、心の守り方を知ってるってこと。

心の傷は恥じゃない

だからあのね、今傷ついてる人がいるとして、それはその人の心が弱いってことじゃないのよ。

「私は弱いから、傷ついてしまったんだ」「私が悪いんだ」とか思う必要はない。

心はみんな弱い。打ち所がわるけりゃ、運がわるけりゃ、簡単にグチャグチャに大怪我する。

今弱ってるひとは、「きっと強い人ならこんなふうにならないだろうな」とか思うんだけど、違う違う。そーじゃない。

心が強いひと、心の守り方を知ってる人って、「自分の心がどれだけ脆いかを知ってる」人なのね。だからこそ、手厚い防御で心を守ってるの。心が強い人=心の守り方を知ってる人って、ある意味で究極のチキンなわけです。

心の守り方を知らない人、心が剥き出しのまま生きてる人のほうこそ、無理しすぎなのよ。度胸ありすぎ。力、ためしすぎ。既にズタズタなのに頑張りすぎ。

心の強さに関する誤解と真実

心が強いひとは、ストレスに強い?
心が強い人はストレスに強いのではない。ストレスに敏感で、察知するのが早い。だって、自分の心がいかに弱いかを知ってるから。だから早めにストレスの元から立ち去ろうとするし、些細なストレスも解消するために対策を行う。結果として、心がなかなかすり減らない。心がすり減ってないから、どうしても避けられないストレスを、すんなり受け止めることもできる。

心が弱いひとは、ストレスに弱い?
心が弱い人は、強い人の逆を行く。彼らはストレスに弱いのではない。ストレスに鈍感で、察知するのが遅い。自分の心の弱さを恥じたり見ないフリをしているから。だからストレスの元からなかなか立ち去らず、どんなにストレスが溜まっても解消することができない。気づけば手遅れになっている。ここに、どうしても避けられないストレスが飛び込んでくると、心がズタズタに破壊されてしまう。

心が弱い人は、休まない。やめない。立ち去らない。あきらめない。好きなことを自分に禁じる。やりたくないことを率先して行う。心が弱い人は、それが強さだと思っている。弱い自分に出来る、精いっぱいの「強い行動」だと思っている。そして心に傷を負う。
…なんか書いててつらくなってきちゃったな。
でも本当にこうなのよ。私も過去、こうだったなあ。

一方心が強い=心の守り方を知ってる人は、すぐ休む。すぐやめる。すぐ立ち去る。すぐ諦める。好きなことだけは、止められても止められてもやり続ける。つねに心に余裕を残しているから、傷付くことに強い。

心の強さが何故大事か

と、こんな風に書くと「心が強いって、単にワガママになるってこと?」と思う人もいるかもしれない。

今、心が強くない人=こころの守り方を知らない人は、「ワガママな人間になるぐるらいなら、強くならなくて良い」と思う人もいるかも。

でも大事なことがひとつ。こころが強い人は、自分の心をしっかり守ってるから「いつでも大体幸せ」です。いつでも大体幸せだから、他人に幸せを分けてあげることができる。他人を許すことができる。他人を甘やかすことができる。自分だけが損しても大して気にしなくて済む。誰にも何にも依存しなくて済む。表面的にはワガママ人間だけど、結果的にはワガママどころか、ものすごく周囲に貢献できる人なのです。

だからね、みんなで強くなろうよ、幸せになろうよってね、私はそういう呼びかけをしていきたい所存。

もっとワガママになって、自分の心を守ろう。他人のことは一旦置いといて、自分に優しくしよう。

まとめ

心はみんな弱い。
「心が強い」とは、心の守り方を知ってるということ。自分の心を守ろう。

コメント