美人をつくるのは「眉毛」って本当?描き比べて実験してみた

描き子です。どーもー。

メイクテクニックなんてネットで鬼ほど拾える時代に私がこんな記事書くのもどーなのよと思いつつ、他の方は(多分)あまり書かないような方向でメイクや顔について考察していこうと思うんでよろしくお願いいたします。

さて、今回は眉毛の話をします。

メイクに多少詳しい方ならみんなご存知だと思うのですが、眉毛は顔の印象のキモだと言われています。

がっつりお化粧をしない方でも眉毛だけは整えるという方は多いですし(男性含)、

「どうしてもメイクするのが面倒臭いけど、まあなんとか眉毛くらい描いていくか」みたいなこともよくある。

眉毛さえきちんとしていれば、とりあえず、外に出られる顔になる。逆に眉毛がボロボロだと、他をどんなにぴっちり綺麗に整えていても、如何にもこうにもキマらない。

そしてメイクの流行が現れやすい部位でもあります。昔の写真を見て「顔が古い」と感じるのは、眉毛によるところが大きい。

とまあこんな感じで、眉毛が大事なんてのは当然も当然、今更何を言うのか?みたいな話ではあるんですけど、ちょっと今回はその「当たり前」のところをあえて突いてみようかなと思うのです。

眉毛が変わると印象が変わる。じゃあ一体どのくらい変わるのか?

こういうのって雑誌やメイク本の企画で「こんなに変わるよ」みたいな比較を見せてもらえることは多いんですけど、元のモデルさんの顔立ちに馴染みがないせいで、何がどう変わったのかピンときづらいなって前から思っておりまして、

だったら、みんなよく知っている顔で検証してみようという試みです。

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オードリー・ヘップバーンの眉毛を変えて顔の印象を操ってみた

なんという不届き者。あのオードリーの顔を弄るなんてバチ当たりそうですけども、誰もが憧れる美しい顔の代表として、失礼ながらオードリーさまの顔にですね、あのー、デジタルなね、加工をくわえさせて頂きます。

で、上記の顔が実際のオードリーの顔です。大きな目と、その大きな眼の存在感に負けないくらい黒々とした眉毛。誰もが知ってるオードリーですね(絵が下手だからわからないという方は想像で補ってください。)

このオードリーの眉毛を弄って、どのくらい印象が変わるかやってみようと思います。

平行眉

最近のメインストリームと言えば平行眉ですよね。その名の通り、眼の横幅と平行に、あまり角度をつけずスッとひく眉。色は薄めから濃いめまで対応。私も普段は平行眉で頑張らせていただいております。押忍。

美人に見える眉として現在人気な訳ですが、この平行眉をオードリーの顔にくっつけてみたところ…

どうでしょう。まあ当然だけど、印象めっちゃ変わりますね。

なんだろう。1枚目に比べて、より柔和、優しい、可愛らしい、あどけない、素朴、ナチュラル…あとちょっとエロい印象じゃないですか?エロいって言葉悪いな、なんだろう…でもエロいとしか言えない。

押しに弱そうで女らしい感じが、受け身の色気を匂わせてるというか。

この絵を見ると、平行眉がモテ眉だっていうのが頭ではなく心で理解できる感じがいたしませんか。

王道ビューティー眉

眉毛の黄金バランスと言われている書き方があります。白目が終わる位置に眉の山を作り、小鼻の脇から目尻まで繋いだ線の延長で眉毛を終わらせる、というやつ。

この方法を守れば、その人の顔にあった美しい眉毛が失敗なく描けると言われてます。

そんな王道眉、オードリーの顔にあてはめてみましたがどうでしょうか。なるほど王道というか、違和感もなくスッと顔に馴染んでおり、まあ可もなく不可もなくというか、オードリーの美しい顔だちがものすごく引き立つでもなく、ただスッと置かれている感じです。

王道とはすなわち基本。この方法を一度マスターするのは大事なのかもなと思わされます。うーん、でもやっぱ地味な気がするな。これはこれで成立しているけど、顔のポテンシャルを引き出せてない感じがいたしますね。

超細眉

細眉が流行った時代もありましたね(復活あるのかなあ)

当時流行の最先端に乗ってた女性たちは眉毛を抜きすぎて生えなくなって、後の(現在の)太眉ブームで苦労しているという話も聞かれます。

叶恭子さまが、記憶違いでなければ眉をタトゥーで入れてらして、それがかなりの細眉なもんで、おそらくこのブームの頃に入れられたのかなとか、最近は太く描きたしていらっしゃるのかしら、だとしたら面倒だろうなあと彼女を見るたびにロクでもない心配をしてしまいます(あの美しさの前にそんな心配は本当に無駄ですけど)。

細眉の印象はどうでしょう。ポーカーフェイス、非ナチュラル、人工的な感じ、無表情、クール…セクシーさ。

細眉はセクシーですね。エロというよりセクシー。平行眉に比べると、相手を受け入れるような空気がない、強めの色気です。峰不二子とかバービー人形的な。色気はあるけど、触ったら引っ叩かれそうな雰囲気です(主観です)

超ナチュラル眉

ちょっとゲジゲジさせすぎた感もありますが、生まれたままの眉毛だとこんな感じの人も多いのではないでしょうか。オードリーのナチュラル眉ももしかしたらこんな感じかもしれません。

オードリーの顔はしっかりメイクを施してあるので、眉だけそのままだと違和感が激しいです。眉と顔のバランスが大事ということのいい例になるかなと思って載せてみました。

上の眉毛を元に、下の方だけ剃ってみたイメージです。どうでしょう、だいぶスッキリしました。眉を剃る時の基本は「眉の下側だけを剃る」ことだと何かの本で読んだのでやってみたわけですが、なるほど納得。作り込んだ感じはないけども、眉下がまっすぐ整うだけで清潔感が出ますね。

ナチュラル感がある分、王道ビューティー眉よりも今っぽく見えます。

極限までナチュラルでいきたい女性や身だしなみ程度に眉を整えたい男性には、このくらいの処置が合っていそう。

眉無し

ただただ怖い。

結論:眉毛大事。

実験、以上です。

眉ひとつで顔の印象が変わるっていうのはよく知られた事実ですが、こうやってよく知った顔で眉を差し替えて比較してみると納得感が違いますね。個人的にはやってみて面白かったです。

そして何より、元のオードリーのメイクの完成度の高さに驚かされます。あのものすごく大きな眼に、しっかりとしたアイメイク。目元の印象の強さを、他を弱くしてバランスをとるのではなく、むしろより強くする(極太の眉、眉上の前髪)ことで普通では見られないような唯一無二の美のバランスが出現しています。まさに匠の技。

皆さんは普段どんな眉毛を描いていますか。なんとなく普段通り、習慣通りに描いているという方は勿体無いことをしてるかもしれません。眉の縦幅、横幅、濃さ、開始点、角度…。眉毛には工夫できるポイントがたくさんあります。毎日少しずつ変えるだけで、1ヶ月で30パターン試せるのです。もしかしたら、オードリーのような奇跡的なバランスがその30パターンの中にあるかもしれない。

好奇心を持てば、作業になりがちな毎日のメイクにも楽しみが生まれますしね!

私からは以上です。

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