「ボヘミアンラプソディ」きらめく音、失われた輝き

レビュー・感想

こないだ超久々に映画を見てきた🍎
「ボヘミアン・ラプソディ」だよ!

クイーンと、フロントマンであるフレディ・マーキュリーの伝記映画だよ!

私は特にクイーンのファンではないんだけど、70年代あたりの洋楽が好きなので彼らのヒット曲は知ってるし、フレディに対する前知識もぼちぼちある、という状態で鑑賞しました。

あのね、まずはとにかく、劇場で観てよかった!
この映画の素晴らしいところはなによりも「クイーンのライブを疑似体験できる」ということにあるんだけど、家のちっこいテレビではこの感覚が半減しちゃうもんね。

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絶対に見たいのに、絶対に見れないものを見せてもらえた

私はもう、とにかく演奏シーンの1つひとつ、レコーディングシーンの1つ1つにすごく感動してしまって、なんかずっと泣きそうだった。

もともとバンドってものが大好きなんだよね。

複数の才能が集まって、信じられないような輝きが生まれる、その場に居合わせた人たちみんなで興奮を分け合うあの感じ、あーーーいいよねーー。

クイーンの曲の素晴らしさはもう当たり前なんだけど、その曲にもう一度出会い直せたというか、もう何年も何年も前から知っているはずの曲なのに、その曲が生まれる瞬間に本当に立ち会えたような気がした。

ライブシーンでは、あの当時のファンたちの気持ちになれたような気がした。

そんな訳はないんだけど。今いちばんクイーンのライブに近いものを見せてもらえた。

個人的な話だけど、私は10代のころから60、70年代のロックが大好きでレコードとかチビチビ集めたりする趣味があって。私が熱狂してたミュージシャンたちは、みんなもう死んじゃってるか、活動をやめてるかのどちらかだったから、彼らが生で演奏する姿なんて見られよう筈もなくて。

ジミ・ヘンドリックスにピンク・フロイドにボンゾ・ドッグバンド。カン。

私は頭の中でライブの様子を想像するのが好きだった。

「私が考える最強の音楽フェス」とかの妄想を、テスト前によく作り込んだものだった。笑

この映画が見せてくれたのは、あの頃私が妄想したそのままのライブだった。

本物のライブだって、録画が残ってる。でも録画じゃわからない。映像じゃない。私はライブの空気、その場の熱狂を味わいたかったんだ。

何度もいう、私はクイーンのファンではない。けれど、クイーンのライブを見て感動する、という経験をさせてもらえて心の底からこの映画に感謝してるし、まだまだ何回でも観たいきもち。

ほかのミュージャンでもこういうのやってほしい。ぜひぜひぜひ。

美は何が起ころうと美

というわけで基本的にはもう大絶賛の気持ちなんですが、ストーリーに対しては複雑な、、というか。嫌だなあともダメだなあとも思わなかったんだけど、なんかちょっと切なかったな。

というのが、音楽以外の、フレディの人格や私生活の描かれ方ね。

フレディの私生活はメチャクチャ荒れてたってのがこれまでの通説というか割と有名な話だったから、この描かれかたはマイルド過ぎて現実のフレディとのギャップが激しい。

もちろん彼の生活が噂通り荒れていたなんて証拠はないけれども、少なくとも、人はあんなにロマンチックには生きられないし、バンドメンバーとあんなに爽やかな喧嘩はしない。

監督は「あくまで彼の素晴らしさにフォーカスしたかった」と語っているようだけど、

荒れた部分もまた人間の姿であって、愛すべき部分であって…。どんなことが起ころうとも、フレディの才能の素晴らしさ、クイーンの音楽の素晴らしさは損なわれないはずなのに。

ある人のある部分だけを賞賛してそれ以外の部分は無視するというスタンスは、個人的にはあんまり賛成できないというか、その部分、監督がNGと判断した部分も書いてくれたら、私はもっと感動できたのになあと思う。

でもまーそんなの好みの問題だし、実際「大多数の好みに合わせて」薄味に書いた結果これほどのヒットになったわけで、映画としてこれで正しいんだってことはよく分かるよ!

ぜひこういう映画はヒットしてくれないとね。

とにかく、
キラキラしたクイーンのサウンド、フレディの美しい歌声と「出会いなおせる」素晴らしい映画だった!何回でも劇場で見たい。

音楽っていいよね。あー、何かライブを見に行きたいよ。

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